【第4回】ビッグバンドのメンバー募集方法を徹底解説!

〜人が集まらない悩みを解決するための現実的アプローチ〜

ビッグバンドを立ち上げるうえで、最大のハードルが「メンバー募集」です。
SNS時代の今でも、理想の人数と構成を揃えるのは簡単ではありません。特に、楽器ごとの偏り(トランペットがいない/サックスばかり集まる等)や、活動スタイルが合わないことで定着しないケースもあります。

この記事では、どこで、どうやって、何を伝えて募集すれば人が集まるのか?
実践的な方法とコツを、ステップごとに紹介します。

◆ ステップ①:まずは「募集文」の中身を明確に

いきなり投稿する前に、まず**「どんな人を募集したいか」「何を伝えるべきか」**を明文化しておきましょう。

募集文に必ず入れたい項目(テンプレ)

  1. バンド名/バンドの目的と雰囲気
     例:「社会人中心のビッグバンドを新規立ち上げます。ゆるめの雰囲気で、月1回ペースで楽しく続けたい方向けです」
  2. 活動場所・エリア
     例:「練習は主に千葉市、蘇我コミュニティセンターまたは船橋近辺のスタジオを予定」
  3. 活動頻度・曜日
     例:「月1回、日曜日の午後〜夜が中心になる予定」
  4. 現在のメンバー状況と募集パート
     例:「現在リズム隊とサックスセクションが確保済み。トランペット、トロンボーンを大募集中!」
  5. レベル感・参加条件
     例:「譜面が読めて、社会人として最低限の連絡が取れる方。年齢制限はありませんが、20〜50代が中心になる見込みです」
  6. 費用負担・会費
     例:「練習スタジオ代をメンバーで割り勘。月額1,000円前後の見込みです。運営に必要な費用は透明に管理します」
  7. 連絡先・応募方法
     例:「興味ある方はDM、またはメールアドレスxxxまでご連絡ください。見学も歓迎です!」

◆ ステップ②:どこで募集するか?実績ある方法

【1】ジモティー(https://jmty.jp/)

地域密着型のクラシファイドサイト。音楽仲間募集カテゴリがあり、ビッグバンドの募集でも実際に成果が出やすいです。

  • 地域を絞ってターゲットにアプローチできる
  • 見ている層は「地元で活動したい」意欲がある

※投稿後数日で返信が来ることも。写真付きで募集文を載せると効果的。


【2】X(旧Twitter)やInstagram

SNSを使って音楽仲間を探している人は非常に多いです。ハッシュタグが命。

  • 使用例:
    #ビッグバンドメンバー募集
    #トランペット募集
    #社会人バンド
    #千葉ジャズ #東京ジャズ など地域名を加える
  • 参考動画や練習風景をアップできると効果UP

※ただし、SNSは“ファン層”と“プレイヤー層”が混ざっているので、やや拡散力に依存する面あり。


【3】地域スタジオ・楽器店の掲示板

意外に効果があるのが、音楽スタジオや楽器屋の掲示板です。

  • 「ミュージックスタジオノア」「イシバシ楽器」「島村楽器」など、大型楽器店はポスター掲示可能なことも
  • 手書きでもよいが、印刷して見やすく整理したデザインにすると目を引く

【4】音楽系コミュニティサイト

  • アワーズサウンド
  • アットジャズ
  • mixiの音楽コミュニティ(まだ根強く使っている層あり)

これらも候補に入りますが、登録・ログインが面倒でやや反応が遅めです。


【5】知人ネットワーク&紹介

最も安定して信頼できる方法。知人に「誰かいない?」と声をかけるのは王道です。

  • 「大学ジャズ研OBに連絡」「元職場の音楽好き」など意外なつながりがあるかも
  • 一人でも紹介が決まると、芋づる式にネットワークが広がることも

◆ ステップ③:返事が来たあとの対応ポイント

  • 即返信が基本!(遅れると印象が悪い)
  • 質問には丁寧かつ簡潔に答える
  • いきなり「参加してください」ではなく、「見学やお試し参加」から誘うと安心感あり

◆ よくある悩みと対処法

悩み対処法
返事がこないSNS投稿を繰り返す、文面を変えて再投稿、時間帯を変える
特定のパートだけ集まらないそのパート専門のSNSや掲示板(例:Tp奏者向けXアカウントなど)に投稿、現メンバーに知人紹介を頼む
初心者でもいいかと聞かれる「合奏経験があるか」「譜読みができるか」で判断し、断る場合も丁寧に(例:「今回はある程度経験者向けで募集しています」)
練習に来ない・フェードアウトされる募集時に「最低限の出席と連絡の義務」を明記し、体験参加後に正式参加を判断する方式にする

◆ まとめ:メンバー募集は“広く・丁寧に・あきらめず”

  • 人数を集めるのは時間がかかって当然
  • 毎月1名ずつ増えれば1年で12人になる
  • 「このバンドなら楽しく続けられそう」と思わせる**“空気感”と誠実さ**が鍵

メンバーが集まらずにあきらめる人も多いですが、根気強く、いろんな方法を試すことが成功の秘訣です。

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